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◆ZeissのPlanarとCanonのEF・レンズ性格の差

◇古い機材や写真ばかりでアレだとは思っていますが…歳を喰うと感受性・好奇心が減退し、(新たな?)物事に対して…相対的に面倒くさくなります(特に脳内フラッシュメモリーを必要とするようなものは…笑)。

 

パソコン関連の解説書や、新しい携帯電話などの取説はほとんど読みません。読んでも何を説明しているのか理解出来ませんし、結局はほとんどが私にとって不要な機能の説明ばかりです。読まずに先ず使ってみて…知りたい事がどのカテゴリーに属するかを調べ、その事の解説を理解する…これだけでも相等苦労します。つまり私にとって…不用な情報が溢れかえっており、必要な情報は溢れかえる情報の山の中に埋もれてしまっている…そんな感じなのです。

 

◇寿司職人が刺身包丁にこだわるのは、刺身の命は「切り口」だから…とします。魚肉の断面繊維を傷めずに、尚且つその切り口の美しさが、食材としての新鮮さを引き立たせ、食欲を刺激するからなのでしょう。わが国の「刺身」という生食文化は、刺身包丁という刃物が存在したから…あるいは必要とした…という事になります。

 

つまり…食の文化が見た目を大切にしたように…写真も印象というものが重要であり、物理(光学)と化学(フィルム)あるいは工学(デジタル)を経てイメージが実態化されるわけです。

写真で表現するという事は、機材(カメラ・レンズ)を用いて対象を写し取らねばならず、それを二次元の画像として定着させ提示して、三次元以上のイメージとして拡大させたい…と思うことです。

 

◇で、何を知りたいのかというと…あるレンズを使って写真を撮っていて…そのレンズで撮った写真が自分の中で印象的に感じる場合があります。その頻度が多いと、なぜ、そのレンズで撮ったものが印象に残るのかを…理屈として知り、整理しておきたくなります。この場合…あくまでも私の「印象」なので、他者がそのレンズについて解説したものは参考にはなっても、それが私に必要な情報とは限りません。

 

前置きが長くなりましたが、こうした場合、同一条件で他のレンズと撮り比べたデータを集めてみる事になります。

 

◇たまたま…出掛けに玄関に飾ってあった花瓶のゆりの花が目にとまりました。そこで、急遽その花瓶を庭のテーブルに持ち出して、Canon・5DデジタルボディにCONTAX用のレンズとCanonのレンズを取り付けて撮影しておいたものです。

(三脚を使用していないのでアングルが微妙にずれています)

 

 

 

rts.jpg

 

IMG_5325c.jpg

  

↑ CONTAX用Planar1.4/50mmT*のF1.4(開放)で撮影

↓ Canon用EF1.4/50mmUSMのF1.4(開放)で撮影

 

IMG_5326c.jpg 

  

 

eos1n.jpg

 

◇Planar50mmもEF50mmもダブルガウス型で6群7枚のレンズ構成も同様だが、レンズ設計はPlanarは旧くEFは新しい。レンズコーティング(色)も異なる。

 

ピント面はEFのほうが安定している。Planarはマウント変換アダプターを介しているのでその影響もあるかもしれないが、レンズ元々の持ち味?のようだ。ボケ味はPlanarのほうが独特のクセのあるボケ味であり、EFは端正な優等生的なボケ味だ。Planarの開放でのボケは予測が難しく、EFは予測し易い。

 

Planarのほうの色味はコクのようなものがあり、花のハイエスライト部はとび気味に見える(飛んではいない)花瓶のガラスの発色は濃く独特だ。一方のEFは(飽和度の高い)スッキリとした透明度の高い発色に感じる。花のハイエスライト部も飛んでなく、花瓶の発色はおとなしい。

つまり、Planarの方が最淡濃度から最大濃度域が広いように見えるので、特にモノクロームなどの場合はコントラスト豊かな再現に見える。それと周辺部のアウトフォーカス部分の解像力に優れているので汚く見えないような設計になっている。EFレンズの中心部の解像度は高く、おそらくPlanarを越えているものと思われる。

 

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◇Planarの1.4/85mmとEFの2.8/100mmマクロUSMも撮り比べて見た。焦点距離も開放値も性格も異なるレンズだが、それぞれの特徴が出ていると思う。(EFに1.4/85というレンズは無いが、Planarには2.8/100mmマクロがある)

 

 

p85.jpg 

PlanarT*85mmF1.4(レンズ構成は5群6枚)

85a.jpg

↑ Planar85mmレンズで左がF1.4(開放)で撮影、右がF8に絞って撮影 

↓ EF100mmマクロレンズで左がF2.8(開放)で撮影、右はF8に絞って撮影

100a.jpg 

EF100mmF2.8マクロUSM(レンズ構成は8群12枚)

ef100.jpg

 

花の写真が小さくて、わかりにくいかもしれませんが…Planar85mmはF1.4の開放とF8に絞った時では、バックのボケも含めて描写が劇的に変化する。これは一絞り毎に変わるくらい明確な変化で面白い。対してEFはマクロレンズとして被写界深度以外は画質を極力変化させないという厳密な設計意志を感じさせます。

例えば…花瓶の肩の部分のハイライトなどにもレンズの特徴が現われています。 

 

◆CanonのEFレンズは比較的新しいレンズですが、Contax用のZeiss・Planarレンズはそろそろ20年も前のレンズになります。高性能なフルサイズ(35mm版)デジタルカメラ・ボディに取り付ける事で、レンズの特性が簡単に実写比較できるようになりました。

このように比較してみても、CONTAX用・Canon用、いずれのレンズも当然ながら遜色なく、むしろPlanarの持つレンズ特性はポートレートなどでは最新のEFレンズに優る個性を持っているようにも感じます。

良くも悪くも…日本製品は設計から製造まで真面目で高性能・高品質なものづくりが行なわれており、むしろ欠点と呼べるような部分を無くした事が欠点…と皮肉を言いたくなるような出来栄えです。

 

今回のCONTAX用レンズは設計がZeissで、製造が京セラ(ヤシカ)というものですから、レンズの設計思想というものが描写に大きな差をもたらしていると考えられます。近年になってPlanar1.4の50mmや85mmがコシナからZシリーズとして発売されたましたが、レンズ構成図を見る限り、CONTAX用と同一なようです。更にSONYのデジタル一眼レフカメラ、αシリーズ用としてもZeissのレンズがラインナップされています。コシナ製造、Zeiss設計・検査のZシリーズの購入を検討されている方にも、今回のデータは参考になるのではないかと思います。

 

車についても言える事ですが…日本車と例えば欧州車などを比べると、カタログデータや品質では明らかに国産車が優っているのですが、実際に運転してみると欧州車には国産車の画一的な感じが無く、それぞれの車種に固有のクセやファンさ(楽しさ)があります。実用(家電製品のように)として見た場合は圧倒的に国産車ですが、やはり私は車にも個性を求めてしまいます。

 

そしてその個性とは、その製造国の持つ歴史・文化・民族性など複雑・微妙に影響しているものなので、一朝一夕に醸し出せるものではありませんし、ある意味、国産車も「日本車」という個性の域に達していると感じていますので…後は好みの問題であるかと思われます。

 

 

テーマ : ★カメラ&レンズ・機材
ジャンル : 写真

◆暑中見舞の猫自慢?

暑中お見舞い申し上げます 


14日、気象庁は、関東甲信越地方は梅雨明けしたと見られると発表。

今回は我が愛猫たちをご紹介します。猫好きで無い方はご容赦を…
二匹とも同じ親から同じ時期に生まれた兄妹、父親がメインクーン、母親が茶トラのミックスです。
どちらも(特に♀のほうは父親似の長毛で)、暑がりの大型ニャンコです。
♀に私が「まる」と名づけ、♂に娘が「ふく」な名づけ、合わせて「丸福」…とまるで金融屋さんみたいになってしまいました。

拙宅の庭で涼んでいるカットです。 



IMG_2435a.jpg 

<CanonEOS・5D+Planar1.4/85mm>


↑ 母親の毛質とグラフィックをそのまんま受け継いだ、♂の「ふく」、7歳、体重8.5kg。
身体が大きいわりに大人しい性格で、いつも妹に挑発されている…。
庭の草を牛のようによく食べ、トカゲを捕食してはビタミン補給に務めています。
少し太りすぎで身体が良く回らず(笑)、背中などの毛をろくに舐めないので少し毛がパサついてます。


IMG_2453a.jpg  

<CanonEOS・5D+Planar1.4/85mm>

↑ 父親の毛質とグラフィックをそのまんま受け継いだ、♀の「まる」、7歳、体重6.5kg。

性格は天真爛漫、好奇心旺盛でいつもお兄ちゃんを挑発しています。
手足が短く、足裏の肉球まで毛で覆われているためジャンプの失敗やスリップをしますが、いつもお兄ちゃんよりも先にチャレンジします。とにかくヒヤッとした冷たい所が好きで庭石の上に乗ってます。
顎の下の毛をカットしているのですが、水を良く飲み、顎の下を濡らしているのが好きみたいです。
時々、ウィスキー水割りのグラスに手を突っ込んで舐めているのでビックリします。
スコットランドでは「ウィスキーキャット」と言って醸造所でこの手の猫を飼っているんですよね。
もっともウィスキーを飲ませる訳じゃなくて、原料の麦を狙うねずみ退治用ですけど…。



名称未設定 1 

<Fuji FinePix6800z>

↑ 見かけも性格も対照的な二匹ですが(4歳頃の写真)、とにかくチョットした仕草がとても良く似ています。
べつに写真を撮る時にポーズをつけている訳ではありません(笑)。


名称未設定 2 
<Minolta DiMAGE7>


↑ ほらっ!ひっくり反っている時にも何となく仕草が似ているでしょ!
猫なんぞ皆似たような仕草するんじゃい!…という突っ込みが聞こえてきます・笑。) 






…という訳で…(どういう訳なんじゃい!笑)

皆さま、暑さに負けず、お元気にお過ごしください。

テーマ : 猫のいる生活
ジャンル : ペット

◆Newyork 1982 by Kodachrome

『◆Newyork1982 by Monochrome』 http://koodoo.blog114.fc2.com/blog-entry-10.html の続編です。

 

コダクローム64フィルムを、NikonF2カメラに大体ASA80に設定して撮影しています。

プリントはフォコマートIc引伸機を使用して、チバクロームA2・ダイレクト・プリントの感材・処理薬品一式を当時の輸入代理店の中外薬品から直接購入して自家処理しました。

今回は約26年前に自分で処理した六つ切りダイレクト・プリントを、フラットヘッドスキャナーでスキャンしたものです。

さすがに青味が多少抜けているように感じましたので、補正してあります。

 

当時はまだフジのVelviaは発売される前で、コダックのEPR系が主流でした。

私自身はエクタクローム系よりもコダクローム系の発色が好みで、現像を急ぐ必要が無い場合は好んで使用していました。

いま改めて写真を眺めて見ると、フィルムの持つ粒状性と独特の発色に懐かしい想いと共に、ある種デジタルとは異なる空気感やメロウな風情が好ましく感じます。

(ポジフィルムからスキャンできればもう少し綺麗に仕上がったと思います)

 

 

 

NYC- 1c

 

フェリーから見た、在りし日のThe world trading center building

 

WTCのツインタワービルですが…ビルの案内人は、「このビルの柱となる鋼材は、米国の鉄鉱メーカーでは所要の仕様の鋼材が提供できず、日本から輸入したが、これは米国のトップシークレットだ。」とウソかホントか分からない説明をしていました(案外、本当だったのかもしれませんが…)。

まさか19年後の2001年の9月11日に、このビルが崩れ落ちてしまうとは…たとえ大型旅客機が衝突したとしても、あのようにきれいに崩れ落ちるのは信じ難い事ですし、接触していない周囲のビルも同時に崩れ落ちている事も不思議な事です…

 

 

 

 

NYC- 8c

  

午後の光の中のStatue of Libertyと観光客

 

911テロ以降、改修工事などの為に一般観光客の内部立ち入りが中止されていた「自由の女神」ですが、最近になって工事完了し、女神像台座までへの立ち入り見学が再開されたようです。

以前は急な鉄製の狭い螺旋階段を登って、丁度女神像の王冠部分に開けられた窓からビルのスカイラインやニューヨーク湾を眺めて下りた記憶があります。現在はここまでの立ち入りは禁止の状態のようです。

(女神像の横にポツンと写っているのはヘリコプターです)

 

 

 

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5thアベニュー30ストリートから見た、Empire State building> 

 

クライスラービルと共に、アールデコの雰囲気の内装飾持つ美しいビルで、エレベーターを一度乗り換えて展望台まで昇れます。展望台からはダウンタウンのビル群やハドソン・リバー、イースト・リバーが眺められ、かっては尖塔部分に飛行船を係留できるようになっていたそうで、当時のロマンが漂っています。

WTCビルの崩壊によって再び「ニューヨークで最も高いビル」となっていますが、911テロ時にはハイジャック機がエンパイアにも向っているとのデマが流されました。歴史的価値の高い、こちらのビルが破壊されなくて良かったと思います。

そういえば…キングコングが登ったのもこのビルですね。

 

 

 

名称未設定 9c  

 

マンハッタンで一番美しいと云われるアールデコの香り漂うChrysler building

 

夕刻時の西日を浴びて燦然と輝く姿は美しい…頂部や壁面、内装にアール・デコの装飾がほどこされており、頂部は車のラジエターグリルを使っているとか。所有はとっくに自動車メーカーの手を離れており、現在はアラブ首長国連邦のファンドに所有権の75%を買収されたそうです。

通りを走るアメ車のデザインがいかにも時代を感じさせます。

 

 

 

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The PLAZA Hotel 玄関前のナショナルフラッグとリムジン

 

終末の金曜日ともなると、近郊や他州からアッパーミドルクラスのアメリカ人たちが家族連れで泊まりに来て、ブロードウェーのミュージカルやカーネギーホールでのコンサートを楽しんでいました。

日中は、ジーパンやTシャツ姿だった高校生などが、夕食時になるとドレスやタキシード姿になっていて、エレベーターなどで出会うと見違えてしまいます。彼らはドレスアップしてホテルのメインダイニングルームなどでディナーを楽しみ、その後は観劇やコンサートを楽しんで日曜日にはホームタウンに戻っていきます。 

 

 

 

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Rockfeller Center前に在った、ニコンのショールーム・ウィンドウ

 

ニューヨークを「Big Apple」と称していた時代です。

 

 

 

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31 W 57th St にある有名なRizzoli書店のショーウィンドウ

 

1984年のアメリカ映画「恋に落ちて」では、ロバート・デニーロとメリル・ストリープの2人が出会い頭にぶつかり、持っていた本を取り間違えて恋に落ちる…という映画の巻頭部分でこの書店の店内が使われています。

元はイタリアの出版社だったようですが、現在は書店となり、建築や美術関係の書籍が充実しており写真集などを探すにはうってつけの書店です。

 

 

 

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ビルの谷間にある逆光の中のThe Stars and Stripes

 

とにかくあらゆる場所に星条旗が掲げられています。(祝日でも日章旗を揚げない日本とはずい分違います)

知り合いの女性のコピーライターが、この写真に”アメリカもシワが増えた今日このごろ”とかいうコピーを付けて朝日広告賞のコピー部門賞を受賞した事があります。 かなり写真に依存した受賞だった…と(私は)思うのですが(笑)、栄誉と賞金は彼女のものとなり、私は受賞祝いでワインをご馳走になっただけでした。

 

 

 

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 <古いビルの前を走り去るモダーンなビジュアルを載せたバス

 

古いビルの窓を塞いで、そこに陶磁製の人形を飾っています。

その前を通り過ぎるモダーンなバスの広告ビジュアルとの対比が面白いと思いました。

 

 

 

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<(当時は)新しい街SOHOにある画廊のショーウィンドウに飾られた一枚の老人の絵

 

厚塗りの絵の具と、顔の左右非対称の表現が、老人の内面の複雑さを表しているのだろうか…

ハリー・ホイットニーはWhitney Museumの創設者の息子で、  ソロモン・ロバート・グッゲンハイムはGuggenheim Museumの創設者ですが…凄い名前のギャラリーですね。

 

 

 

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Cooper union近くの壁面に張られたポスター

 

 

  

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Broad way(E8th・st)に面した酒屋のショーウィンドウ

 

商品を重ねる展示が面白いなと思いました。

 

 

 

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NY郊外ショッピングセンターのVWバンの中の姉弟> 

 

New Jerseyのショピングセンターの駐車場のVWバンの中で待つ、少しブスくれたお姉ちゃんと、頭足を逆さまにした弟。

 

 

 

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Fisherman’s marketのカフェテラスで最後の夏の日を楽しむ人々> 

 

NY郊外Montaukは昔は捕鯨で栄えた町。今はミドルクラスの保養地としてニューヨーカーに親しまれている。

 

 

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夕暮れの路上をゆくモーターボートとジョガー

 

NY郊外のSouth Hamptonは池田満寿夫氏も住んでいる、アッパーミドルクラスの町。

 

 

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晩秋の乾いた空気の中で飲む、Jin&lime soda

 

お疲れさん…と飲む、Metropolitan Museum の近くにあるAmerican Stanhope Hotelのバーのカクテルは美味しかった。

 

 

 

 

◆パソコンから簡単にインクジェットプリンターで印刷するプリントはずい分良くなりましたが、それでも銀塩(シルバー)プリントの連続諧調とは似て非なるものです。

薄暗い暗室の中でJAZZなど聴きながら、時間が経つのも忘れてひたすら現像液の中から現われる画像を見つめて過すのも楽しいひと時です。

 

 

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 <Leitz Focomat・IC Enlarger

 

チバクロームA2・ダイレクト・プリントの補正値は、ネガプリントに比べて少ない値でした。

 

◇35㎜版のモノクローム小型ネガは鮮鋭度や粒状性を考慮して、出来るだけフラットで薄いネガに仕上げる事が多いのですが、散光系の引伸機ですと眠い調子になってしまいます。その点、集光系のFOCOMATはロールフィルム小型のネガからメリハリのあるプリントを創ってくれます。

ネガのキズやゴミにも容赦ない引伸機ですが、プリントの隅々にまで銀粒子の美しいかたちをシャープに表す精度はFOCOMATだけのものです。これは他の引伸機には無い精度で、そうした引伸機は(ある意味扱い易い)散光系に逃げてしまったのかもしれません。

エマルジョンを肉乗りさせる事の出来る大型シートフィルムの場合は、逆に散光系のヘッドを持つ引伸機のほうが、いかにも大きなネガから焼いたと感じる、美しいプリントを仕上げる事が出来ると思います。

テーマ : 銀塩写真
ジャンル : 写真

◆HASSELBLAD 501C/M <6>

大型ミラー「グライディング・ミラーシステム」(GMS)を搭載した501C/Mが発売されたのが1997年、このミラーシステムによって500mmレンズ以外のミラー切れが無くなった。前年に同システムを搭載した503CWが発売されているが、これから電動フィルム巻き上げワインダーの装着と専用ストロボTTLシステムを取り除いたモデルである。かざばるワインダーも専用ストロボしか使えないTTLも不要な私は501C/Mを選んだ。
尚、注意せねばならないのは「M」の付かない501CはGMSを採用していない点だ。

 

_MG_4742ta.jpg

 

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↑501C/M・97製(左)と500C/M・73製(右)を並べて撮ってみた。(両者には24年の隔たりがある)細部も印象もずいぶんと変わって見えると思うが、総じてコストダウンが図られている。
巻き上げクランクの質感やシャッターボタンの変化、本体左側面にあるシャッターチャージ・シグナルインジケーターが廃止され、フィルムパックのフィルムシグナルの小窓のみが残った。
HASSELBLADは本体を常にチャージ(巻き上げ)ていないと、フィルムパックもレンズも脱着出来ないシステムになっており、この二つのインジケータ小窓を目視チェックするのが習慣になっている。
三脚座金もデザインが変更され、それまで使用していたクイックシューが使えなくなった。
このモデルでは巻き上げクランクハンドルも取り外せない。
HASSELBLADもついにコストダウンの波には抗えない事になったのだろうか…。
しかし、GMSやアキュートマットD・ファインダースクリーンの採用や内面反射低減パルパス材の採用など実質的な性能向上は原型を保ったまま確実に行われている。

 

 

_MG_4736ta.jpg

 

↑明るいアキュートDスクリーンと、ゾナーCF180mm/4T☆レンズが付いている。
この組み合わせはポートレート撮影に最適な組み合わせになる。

 

 

saboten+horun-1fc2.jpg

 

 

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 ↑従来のゾナー150mm/4と250mm/5.6の間を埋める、新開発の180mm/4は3本の中で一番高いレンズになった。

高価なだけあって光学ガラスがみっしりと詰まっているようで重い。
35mm版に換算すればさしずめF1.8程度の85mmといったところだろうか…。
明るく透明感のあるファインダー画像とピントの山がつかみ易い、使いやすいレンズだ。


◇6回続けてきたHASSELBLADの500シリーズモデルの紹介・解説は今回で一旦終わろうと思う。

今後は撮影した写真を中心に紹介していこうかとおもいます。
HASSELにはこれ以外にフォーカルプレーン・シャッターの1600Fに端を発する2000シリーズから200シリーズがあり、特殊なテクニカル・カメラのFlexBodyやArcBodyが造られたが、私は所有も使用もした事も無い。
さらに、FUJIFILMと共同開発した645サイズのHシリーズも同様だ。

スウェーデンのVICTOR HASSELBLAD社は、現在も今後もデシタル・システムの開発に意欲的に取り組むようで2006年にはHシリーズのH3Dデジタルカメラと共に、Vシリーズ(500シリーズ)の503CWD・デジタルカメラを発表している。このCFVデジタルバックは当然だが全てのVシリーズボディで使用できる。問題はレンズのデジタル適正だが、私がCF50/4FLEでテストした結果はほぼ満足出来るものだった。 http://koodoo.blog114.fc2.com/blog-entry-15.html

テーマ : フィルムカメラ
ジャンル : 写真

◆SinarPとデジタル・タイリング技法<3>

ジナーPのシステムカメラたる所以、三変化の最後です。
ジナーPの後にキャノンの35mm一眼レフボディが付いています。
このアダプターはフィンランドの写真家が考案<Studiotool*Stm>して、日本に若干数が入荷したものです。

ダイビングスーツの素材のような物で作られた袋ジャバラと、キャノンのボディをリアベースに固定する金属製アダプターの組合せだけの物ですが、銀座の有名なプロショップで10万円チョットしました。

 

_MG_4561c-fc2.jpg

 
4×5in版のフィルム・サイズは10.2×12.7cmですが、35mm版は2.4×3.6cmです。
面積でいうと約20倍くらいでしょうね。

で…これをタイルを端から一枚一枚張っていくように分割して撮影して、後でそれを繋ぎ合わせる技法を「タイリング」といいます。

でもこれは最近考案された技法です。
フィルムならそんな面倒な事しないで、最初から大きなフィルム入れれば良いだけですからね。

ところがデシタルの撮像素子(センサー)のCCDやCMOSは高価なんです。
コンシュマー機用の小型なものなら安いですが、中型(ブローニー版)カメラのプロ用デジタル・パックは4×4cm・3000万画素位のもので大体450万円くらいします。
これでもずいぶんと安くなったほうです(性能的に)。初期の頃は1万画素/1万円位でした。

レンズもデシタル適正に合わせたものを使うのがベストです。
フィルムは多少横から入射した光にも感じますが、撮像素子は横からの光に弱い事と、色収差が拡大される傾向がある為に、レンズのイメージサークルと収差補正をギリギリにバランスさせる設計が必要になります。
レンズはRodenstock製のAPO・シロナー・デジタル150mm/5.6です。

 

 

 

タイリングb-fc2 

 

 ↑の写真は24コマの分割撮影をして合成した写真ですが、建物の上部が湾曲してしまい、建物が変形してしまいました。4×5版の150mmという焦点距離はほぼ標準ですが、35mm版には望遠域の狭い画角になってしまいます。従ってカメラ全体をパン(水平に回転させる)してしまった為です。
約1億万画素ほどの画質とデータ数です。<クリックで少し拡大>

 

 

 

タイリングa-fc2

 

 ↑の写真はデジタルデータをソフトで合成処理する方法(パラメータ)を変えて水平を優先したものです。
写真の左右が横に引張られて左の樹木などが横長に変形してしまっています。
結局…試行錯誤の末に、何とか変形を補正する方法を完成させた訳ですが、広角レンズを用いてレンズのイメージサークル内で分割撮影する方法が建物などの場合はベストです。<クリックで少し拡大>

 

 


タイリングc-fc2

 

↑そこで、中型カメラHASSELBLAD(ハッセル)のディスタゴンFLE50mm広角レンズのイメージサークル一杯に分割撮影しタイリング(合成)した写真です。ハッセルは6×6cm版の中型一眼レフカメラですが、ツアィスの専用レンズは広いイメージサークルを確保しています。
特に、デジタルに適正化しているレンズではありませんが、解像度・色収差はキャノンのデジタル適正化されているはずのレンズに引けをとらない優秀なものでした。
レンズのイメージサークル限界を知るために周辺の光量落ちの黒いケラレを敢えて残してあります。

横巾は4×5ピントグラスをほぼカバーしていますから、イメージサークルは使用フィルムサイズの倍(面積4倍)あることになります。実はこんなにイメージサークルに余裕持たしているとは思っていませんでした。 

『FlexBody』を造る気になるのも理解出来ます。

 

 

 

IMG_2248c.jpg

 ↑私の写真アトリエで大型プリンターからタイリング技法で撮影した、パノラマ写真をプリントアウトしている所。
友人でデジタル画像処理のエキスパートである「よっちゃん」が飲まないで仕事している珍しいカット。
(よっちゃんが居るので私は画像処理を覚えられない?実はここは何時も酒宴の場となっております。)

 

-------------------------

 

IMG_2499.jpg

 
                     Surreal is an irrational, beautiful space.

↑(写真の屁理屈に興味の無い方向けのストレートな一枚、コメント宜しくね・笑)

テーマ : 加工・合成写真
ジャンル : 写真

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