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◆HASSELBLAD 500C <1>

高級カメラの中でもライカは、戦場に持っていってもサマになりそうなアクション系の感じと、メッキやペイントが薄ハゲになって、金属の地肌が出ているのが妙にしっくりと来る生活実感派の感じがある。
だからそれは汗くさいバナリパベストと、オデン屋のカウンターに違和感なしに融合するカメラで、日本のオヤジ社会で異常に好まれるのは、恐らくそれが持っている演歌的センチメントへの親和力のせいである。

それに反してハッセルブラッドはあくまでクールで、使っている人だってロンゲのファッショナブルなギョーカイ人で、ダサいユーザーなんかひとりもいないイメージがある。それにそれは神秘と科学が結合した北欧はスウェーデン製で、万事に実直で現実的なドイツ製に比べると二枚も三枚も上の高級感があるが、その裏にはひとつ取り扱いを間違えると必ず壊れるみたいな、気難しいカメラというイメージがある。

それはオデン屋や演歌にはぜったいなじまないし、仮にそれに似合うアウトドアの場を想像するにしても、頭に浮かぶのは決して戦場ではなくて、例えば秘境の森や月面のように、人間の匂いから隔絶された場所だ。そして傷だらけになってペイントが剥げても、ライカみたいな人間くさい感じは絶対しない。
サファリの太陽の強烈な紫外線に侵食されたり、宇宙塵に衝突されたような無機質な感じがするだけだ。
(現に宇宙に行った最初のカメラである)

だからカメラ・ゲシュタルト論的にいうと、ハッセルブラッドの性格は今はもう存在しないツァイス・イコンのフラグシップ機に最も近いのだが、それらが持っていた怪物性はなくて、上品で静かで洗練されている。したがってこういうイメージ遊びの奥に透けて見えるハッセルブラッドの実態は、コンタレックス的なものを凝縮して極限まで洗練したものだと言っていい。つまりそれはツァイス・レンズを使う現存カメラすべての中で、カリスマ性の頂点を極めたものなのだ。
            (SHOICHIRO TAKEDA/HASSELBLAD社刊「MEET THE HASSELBLAD」より転載)


500Cb-1a.jpg

(所有ハッセルで一番古い500C(67年製)、正面から見るとレンズの外径ギリギリまで絞り込んだボディのコンパクトさが分かる。)

 

◆ 黄金比に対するアンチテーゼとしての正方形について

シンメトリックな作品を概念的に求める場合、円というディテールの方が適しているように思われる。
しかし円と言うその形自体に、意味がありすぎて実際は使えないのである。
円とはそれだけで、輪廻とか調和とかと言った意味を持った形である、同様に正三角形などもピラミッドとか、連想ゲームのようだが、ピラミッドからヒエラルキー社会とかまで行ってしまう。
その点、正方形はプレーンである。

500Ca-1a.jpg

(スウェーデン鋼の上に施されたクロームと黒被によるストリームラインが美しい、40年前の現役カメラ。)


◆ The Shade of HASSELBLAD & 6x6

「ハッセルブラッドで撮影されると、被写体としての私も、とても心地いいんですよね」と語った写真家がいた。
ハッセルブラッドとはそういうカメラ、いや存在なのである。
ハッセルブラッドが写し撮る瞬間は、決して特別ではない。つまり、エフェクティブではない。
だから、ハッセルブラッドでそのままの自分を切り取られる時、人は心地よく感じるのである。
50数年カメラ製造に携わりながら、一般に市販されたカメラの種類自体は非常に少ない。
特に、わが日本のメーカーと比べればその差は唖然とするほどである。
だがしかし、写真家にとってなにかをスポイルする不安要素がないハッセルブラッドは、その事実だけでも、評価されるに値する、真実の”名機”なのである。

 

アシスタント

 (アシスタント時代のA君、今は立派に広告写真家として独立している。)

 

ハッセルブラッドはスタジオで大型ストロボを使った撮影にはベストのカメラだったし、”シュボッ”という独特の(少し間の抜けた?)レリーズ音(ミラー・遮光版・絞り・シャッターの作動する複合音)は特に心地の良いものだ。
クイックリターンしないミラーの復元はフィルムの巻上げとシャッターチャージを同時に行うが、巻き上げノブの1回転で精密なギア音と共に素早く行える。


ゾーン a4

 (ゾーンシステムで処理したチャペルの写真。快晴のコントラストの強い条件だが、建物の各部のテクスチャーの印象を強調する意味で、プリント時には3号の印画紙で焼いている。ハッセルで撮影したネガには左側にVノッチが二つ刻まれるのでネガフィルムを見ればすぐに分かる。Victor HasselbladのVである。)

 

A・アダムスもハッセルブラッドを自然写真の撮影に愛用していた。
フィルムパックが交換できるので、コントラスト現像別に3種類を用意しておけば良い訳だ。

モノクローム写真の真髄は黒の中の黒からハイエスライトに到る豊富なグレーの諧調とバランスにあるのだが、モニターによってはディープブラックが潰れて見えるかもしれない。

 

img_1591803_44890779_5 (1)

 (プロショップでインテーンの方眼スクリーンを組み込んである、ファインダーが1.5倍ほど明るくなる)

 

150mma.jpg

 (最初期のレンズは全ての表示が刻印になっている。特にヘリコイド斜面に対する行程などはとてもコストが掛っていると思う。)

テーマ : ★カメラ&レンズ・機材
ジャンル : 写真

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