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◆Sinar-P・8×10in【Ansel Adamsに憧れて】<2>

米国の偉大な(自然)写真家・アンセルアダムス(Ansel Adams)に憧れて…

 

anseladams.jpg 

 

前回紹介した「Sinar-P」 http://koodoo.blog114.fc2.com/blog-entry-9.html に8×10in(エイトバイテン)の『8X10 /Sinar P 4x5 to 8x10 Format Changing Back』というものをセットしたものです。

 

_MG_4525a-fc2.jpg

 

ジナーPの標準の4×5in版(シノゴ)の蛇腹と後枠(ピントグラス)を交換する事で、約4倍のフィルム面積を持つ8×10in版(20.3×25.4cm)カメラに変身するのです。http://camecomp.exblog.jp/i3/
これでスペックはアンセルアダムスと同じです・笑。(彼は米ディアドルフ社の木製を好んだようです。下写真)

 

ansel1.jpg

 

 

アンセルアダムスの偉大なところは、単に素晴らしい写真を撮っただけではなく、究極のモノクローム表現のためのゾーンシステム(zonesystem)というシステム化された技法を完成させ、それを公開した事なのです。

簡単に説明すると、自然界の照明比はとてもモノクロームフィルムの再現幅(ラチェチュード)に収まりきれるものではないのです。
そこで彼は、最終的なプリントの為の印画紙の再現幅(トーン)に収まるようなフィルムの露光と現像のバランスをとる方法を考え出したのです。
これはトーンカーブの最大濃度とハイエスライトの間を10段階に分けて、露光の基準点を動かしコントラストを変化させるフィルム現像を行う事で、自然界の照明比を圧縮してしまおうとするものです。

この技法を駆使した彼のモノクローム・プリントは細密でありトーンが豊かな為にとてもブリリアントで、まるで優れた(陶)磁器の肌合いのような感触を持っています。
これは現物のプリントを見ないと判りません。

その為に彼(亡くなっています)のオリジナルプリントは一枚2000万円程度で取引されていました。
私はニューヨーク近代美術館で初めて見て早速「zonesystem」の解説書を買い込み、8×10を欲しいと思いました。これは約25年ほど前のお話です。

私のジナーP・8×10は三脚まで含めると約20kgあります。
これを担いで足場の悪い近郊の渓流に下りていき、撮影したのが以下の写真です。
フジのリバーサル・フィルム一枚¥2000+現像代¥1000で、一枚撮ると¥3000掛かります。
従って慎重に露出を決めて一枚しかシャッターを押していません。

8×10のネガフィルムをプリントできる引伸機は国産にはありませんし、重く高価なために私は持っていません。モノクロームは密着プリントです。
今回は、EPSONの8×10版のフィルムまでスキャンできるフラッドヘッド・スキャナーでスキャンし解像度を縮小してアップしました。

 

img003c.jpg

  (写真はノートリミングで右上のフィルムノッチや現像時のクリップ痕があります。)

当然ながら…8×10担いだだけではAnsel Adamsにはなれないという事です・笑。

(運搬時にフードが少し動き、気づかず撮影して画面左端が少しケラレてしまっています)
DATA:24bit color/1200dpi=9600x12000pic 329.58MB

テーマ : 銀塩写真
ジャンル : 写真

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